此処は桃源郷 眼綴じ蹲る
「見ず」
「言わず」
「聞かず」
「触れず」
「感じず」
…夢心地?
首を垂れて今際を待つ私は既に枯れた躯
縫い合わせた蕾を断末魔で切り裂けば
花の色は目が眩む悲鳴 命紡ぐかの様に叫ぶ
昨の影が手招きする 私に搦み付く虚ろ
振り払えば立ち眩む痛み 然れど明に手を伸ばし叫ぶ
夢に触れれば儚い 現に触れれば慥か
いろはにほへと ちりぬるをわかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし
両の手が眼を覆い暗い暗いと嘆いて
憐れみに腐るその様 夢見がちな滑稽と
首を垂れて今際を待つ私は既に枯れた躯
啄まれる痛みが引き摺り回すのは現なり
泣き喚き白に染まる 「透明」然れど其れは「極彩」
私はただ私で在れ 未だに搦み付く虚ろ
振り返れば無色の甘い蜜 酔えばまやかし心は満つ
夢に触れれば儚い 現に触れれば慥か
咲けば枯れて散って朽ちて終わる命
花が開きその時を刻む月夜
生ける屍と化すのか 死すまで生を叫ぶか
風に揺れ夢撫でるか 風に揺れ現撫でるか
花の色は目が眩む悲鳴 命紡ぐかの様に叫ぶ
昨の影が手招きする 私に搦み付く虚ろ
振り払えば立ち眩む痛み 然れど明に手を伸ばし叫ぶ
夢に触れれば儚い 現に触れれば慥か
いろはにほへと ちりぬるをわかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす
|